LINE公式アカウントにて不動産の有益情報を配信中!!(こちらをクリック)

礼金”乗っけ”とは?東急リバブルの敗訴で不動産業界はどうなる?

金井 滋(Shigeru Kanai)

金井 滋(Shigeru Kanai)

礼金”乗っけ”とは?東急リバブルの敗訴で不動産業界はどうなる?

賃貸物件で大きな出費となるのが、入居時精算金、いわゆる初期費用です。

ただでさえお金のかかる引っ越しでは、なるべく安く済ませたいですよね。

そこで今回は、賃貸物件の契約で注意しなければならない“乗っけ”について解説していきます。

牛丼屋の卵“乗っけ”とはワケが違います!

賃貸物件の初期費用

まず、賃貸物件の契約で請求される初期費用には、大きく以下のような項目があります。

  • 初月賃料
  • 敷金
  • 礼金
  • 鍵交換費用
  • 保証会社保証料
  • 火災保険料
  • その他事務手数料など

しかし、この中に注意しないといけない項目があります。

それは、“礼金”です。

通常、礼金は賃料の1ヶ月分請求されることが多いですが、悪質な不動産業者の中では、“乗っけ”という行為を日常的に行っています。

“乗っけ”とは?

“乗っけ”とは、貸主側が本来設定している契約条件よりも、仲介業者が多く礼金を請求することを言います。

例えば、貸主が礼金を賃料1ヶ月分という条件で入居者募集しているにもかかわらず、仲介業者が、「この物件は礼金2か月です」と嘘をついて、借主に多く請求します。

そして、多く取った1か月分の礼金は、貸主に渡さず自分の懐に入れるのです(あるいは、一旦貸主業者に渡して後でバックしてもらうパターンもあります)。

こうすることで、仲介業者はあたかも貸主側に対して払ったように見せかけて、自分の利益にすることができます。

「良い人だと思ったのに裏でそんなことしてたなんて・・・」いや、そもそも不動産屋さんに良い人なんていますか?(私を除いて←)

東急リバブルの敗訴で不動産業界はどうなる?

この、いわゆる“乗っけ”という手口は、不動産業界では昔から当たり前のように行われていますが、私はこれが今後さらに増えていくのではないかと思います。

それは先日、東急リバブルの裁判で、住居用賃貸物件の仲介手数料が借主の承諾がなければ家賃の半分とする旨の判決が出たからです。

事件内容はこちら(朝日新聞デジタルより)

賃貸住宅を借りる際、業者に支払う仲介手数料。1カ月分を支払うケースが多いが、実は0・5カ月分が原則だ。この支払いが争われた訴訟で東京地裁が8月、「借り主の承諾がなかった」として仲介業者に取りすぎた0・5カ月分の返還を命じる判決を出した。不動産業界からは戸惑いの声も上がっている。

住居用の賃貸では、本来「借主の承諾がなければ原則賃料の半額が仲介手数料である」、との規定があります(国土交通大臣告示「宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買等に関して受けることができる報酬の額」)。

第四 貸借の媒介に関する報酬の額

宅地建物取引業者が宅地又は建物の貸借の媒介に関して依頼者の双方から受けることのできる報酬の額(当該媒介に係る消費税等相当額を含む。以下この規定において同じ。)の合計額は、当該宅地又は建物の借賃(当該貸借に係る消費税等相当額を含まないものとし、当該媒介が使用貸借に係るものである場合においては、当該宅地又は建物の通常の借賃をいう。以下同じ。)の一月分の1.08倍に相当する金額以内とする。この場合において、居住の用に供する建物の賃貸借の媒介に関して依頼者の一方から受けることのできる報酬の額は、当該媒介の依頼を受けるに当たって当該依頼者の承諾を得ている場合を除き、借賃の一月分の0.54倍に相当する金額以内とする。

しかし、現実的には日本全国どこも、賃料の1か月分を請求することが不動産業界の慣例となっていました。

これは考えてみれば当然のことですが、賃貸物件の契約段階で、不動産業者が急に「仲介手数料、お客様の承諾があれば賃料の1か月分請求できるんですけど、承諾してくれますか?」って聞いたら、「嫌です」って言われるに決まっていますよね(笑)。

したがって、現実的にはこの規定は死に規定になっていました。

そのため、大手不動産業者である東急リバブルも当然のように承諾無しに賃料1か月分の仲介手数料を顧客に請求していたのですが、これを認めないとする判決が出てしまいました。

この判決により、賃貸物件を仲介する不動産業者は、仲介手数料を原則的に半額で請求せざるを得なくなります。

そうすると、これまでと同じように顧客にサービスを提供しても、自動的に売上が半分になってしまうため、どこかで埋め合わせをしなければなりません。

モラルの低い不動産業界ですので、当然、今後多くの営業マンは、「礼金を乗っけよう」となるのではないでしょうか。

営業マンはこれまでの倍働いてください!という判決ですね。はい、頑張ります!

“乗っけ”をさせないコツ

それでは、礼金を乗っけられないようにはどうすれば良いのでしょうか?

募集図面に細工がないか確認する

賃貸物件には大体募集図面があります。

最近では、募集図面を営業マンが上書きして、勝手に礼金を書き換えてしまうことがあります。

以下のような感じですね。

よくよく見てみると、フォントが違っていたり、文字のサイズがおかしかったりと、細工した痕跡を発見できる場合があります。

少しでも怪しい痕跡を発見してみたら、すかさず指摘してみましょう。

他の不動産会社で出している募集条件と相違がないか確かめる

入居者募集されている物件の90%以上は、基本的にどこの不動産会社でも契約が可能です。

そのため、募集条件は別の不動産会社でも確認することが出来ます。

もし、礼金が乗っけられているのではないか?と思ったときは、別の不動産会社に行ってみて、

「この物件、本当に礼金は家賃の2か月分ですか?」と聞いてみるといいでしょう。

尋ねられた不動産会社も、もし乗っけていたら自分のところで契約してくれるかもしれないので、親切に教えてくれるはずです。

もちろん、私に聞いてくれてもいいですよ!ご希望の方はこちらからLINEメッセージをお送りください。

仮に本当に乗っけが判明した場合、すかさず乗っけてきた不動産会社に抗議しましょう。

あるいは、別の不動産会社で契約してしまっても良いですね。

“乗っけ”をしてくるような不動産会社は基本的にモラルが欠けているので、契約内容も本当にお客様のためを思って貸主側と交渉してくれるとは到底思えません。

すぐに契約する不動産会社を切り替えてしまいましょう。

まとめ

いかがでしたか?

賃貸物件の礼金は敷金とは違い、自分には絶対戻ってこないお金です。

本来ならば一円たりとも払いたくないようなものですよね。

それを“乗っけ”によって水増しされてしまわないためにも、上で紹介したテクニックを是非試してみてください!

今回はまた一つ不動産業界の闇を暴いちゃいましたね!同業者の方のバッシングはご遠慮頂いております!

 

「属性」を活かしたマイホームづくりとは?

「良い物件を見つけること」「良い条件で住宅ローンを組むこと」この2つが良いマイホームを手に入れるコツです。不動産の購入は、自分の職業・収入・年齢・家族構成といった「属性」を把握した上で戦略的に行うことが必要となります。知っていると知らないでは、数百万円もの差が出るのが不動産業界。まずはLINE公式アカウントでお問い合わせください。

不動産知識カテゴリの最新記事